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サンディエゴ研修

第7回 サンディエゴ研修

[2016年9月]

今年もカリフォルニア州サンディエゴで、7回目となる微弱電流研修を行いました。「微弱電流治療器をどのように使用すればより効率的かつ効果的な通電ができるのか」という視点で、生理学的、脳神経学的にみた微弱電流治療の基礎や整形外科疾患のアプローチをはじめ、解剖学的に見た人間の機能を説明する講義やトレーニング、さらには解剖実習を組み込むことで、今回も広く微弱電流治療の理解を深める内容となりました。


【1日目】講義&実技「PRI (Postural Restoration Institute)」

 講師:Mr. Robert Skip George D.C.(PRI認定講師)

人間の身体は解剖学的にみても構造上においても非対称であり、その非対称をうまく使えていないと様々な不具合を生じます。今回のPRIの講義と実技では、なぜ身体が非対称になるのか、またそれによってどのような不具合が起きるかをまずは理解します。そして非対称性からくる姿勢や動作をいかに評価するかを学び、対称性を維持するための呼吸を改善させるための手技や筋連鎖をうまく再構築させるトレーニングについてご指導していただきました。
Skip先生の質問に対する答えはすべて「横隔膜!」と答えれば正解でした。横隔膜は呼吸機能と姿勢安定性に重要な役割をもっていますが、うまく使えていないと姿勢不良や疾病を引き起こす原因になるそうですので、今後採り入れるには有効なトレーニングの一つになり得ると考えています。


【2日目】解剖実習「Femoral area, knee and ankle joint etc.」

身体の正常な構造を明らかにするための解剖は日本国内では門戸が開かれていないため、このような海外での研修で解剖実習に触れることができるのは大変貴重な機会です。当社治療器(特にアキュスコープ)で日頃より施術を行っている先生方の今までの技術に解剖学的な裏付けを持ち、先生方の施術の質の向上に寄与するものと考えています。


(ご参加された先生の感想)

様々な疾患における業態説明を細かく教えて頂きながら大変丁寧に解剖のご教授をして頂きました。「腱の骨への付着部にはその裏側に突起があったりして、時には腱炎なども引き起こすが、膝でいう膝蓋骨と同じように関節を効率よく動かすための役割があるのではないか。」等、身体構造はある意味神秘的でもありますが、必ず何らかの理由があってそのような構造を生み出しているということが実感でき、机上の勉強では決して味わえない貴重な体験でした。

※詳しくは、弊社情報誌「アシスタント94号」にご紹介しております。