皮膚への接触面積の広いチップ「ドロップチップ」ですが、取り付け時の締め付け過ぎや、お手入れ方法によってはチップの取り外しが困難になる場合があります。今回は、ドロップチップの正しい取り付け方とお手入れ方法について、ご紹介させて頂きます。
ドロップチップは円盤型に広がった形状をしていますので、取り付け時には大きな力が加わりやすくなります。同じ力で締め付けた場合、ドロップチップはプローブチップ(大)に比べ約3.5倍、(小)では約5倍もの力が、ドロップチップのネジ部分に加わります。
取り付け時には、手で強く握らず、2本の指先でチップを持ち、軽く締めつける程度にします。これで十分に固定することが可能です。
チップを手で強く握って、締め付け過ぎないで下さい。取り外す際、ネジ部分が固くなり外すのに困難になり、場合によっては、プローブの樹脂部分が破損する恐れもあります。
取り付け時は、指2本でチップを持って頂き、軽く締め付ける程度で十分です。
ドロップチップは、通電効果を最大限に引き出すため、真鍮合金で作られています。この合金は非常に高い導電性を持っていますが、定期的なメンテナンスが必要です。通常のプローブ用チップと同様に、ブラスワックスを布等に適量とり磨きます。一度、ドロップチップを取り外し、プローブとの隙間に付着している電解液や汚れを取り除きます。
チップとプローブの間に電解液や汚れが残ったままにしておくと、サビが発生しチップが取り外しにくくなったり、導電率が落ちてしまう原因にもなりますのでご注意下さい。